AMIからインスタンスを作成する際の注意点
「AMIからインスタンスを作成する際の注意点」…この記事でわかる事
- AMIとは?
- AMIからインスタンスを作成する際の注意点
AMIとは?
- Amazon Machine Image の略
- インスタンスを起動するのに必要なOSやボリュームの情報、アプリケーションなどを含むインスタンスの起動テンプレートのこと
- 各種OSが用意してあり、アプリケーションセットアップ済みのイメージや、アプライアンス製品もある
- AMIの作成方法はインスタンス(running/stopped問わず)からの作成、スナップショットからの作成の2種類がある
- 別アカウントへの共有や他リージョンへコピーすることが可能
- 主に、AWS側で用意されたAMI、サードパーティが売っているAMI、自作できるカスタムAMIの3種類がある
- カスタムAMIはバックアップのように再利用することができる
※AMIは誰でも公開が可能な為、信頼できないAMIは不具合や脆弱性が含まれる場合があるため注意が必要です。
作成元がRed Hat社などOSの作成元であるAMIや、Amazonが提供するAMIを選択すると良いです。
インスタンス作成時にAMIを選択する場合には、信頼できる作成元であるか確認するようにしましょう。
AMI配布元の確認方法
- EC2からAMIを選択、検索バーのプルダウンメニューから「パブリックイメージ」の項目を選択し検索することで、AMIの詳細情報を確認することができます。
- こちらの所有者が801119661308であればamazon公式の元配布となります。
AMIとスナップショットの違い
- スナップショット
- EBSボリュームそのものからデータのコピーを取得してS3に保管したもの
- スナップショットにはAMIのようなインスタンスを構成するための管理情報は含まれていない
- AMI
-
AWSの仮想ディスクのサービスであるEBSのスナップショットにルートボリュームの付加情報を追加したもの
-
AMIに含まれる情報
-
EC2インスタンスのルートボリュームの情報
-
特定のAWSアカウントに対するEC2インスタンスの起動許可
-
EC2インスタンスの起動時にインスタンスにアタッチするするルート以外のボリュームの情報
-
-
※スナップショット( = ルートデバイスストレージのデータ + ユーザデータ)を、S3にバックアップしたもの
※AMI = インスタンスを構成するメタデータ + スナップショット
AMIからインスタンスを作成する際の注意点
1. AMI取得のタイミング
AMIイメージを取得する際には、EC2インスタンスを停止した状態で取得する必要があります。
内部でDBを稼働している等の動的にデータが変更される場合に、AMIイメージの取得のタイミング次第では、ファイルシステムの不整合等に繋がる恐れもあるので注意が必要です。
2. 取得したAMIからのインスタンス起動
AMIからインスタンスを起動をする際には、起動元となるインスタンスの構成と同じ設定にする事をおすすめします。同じ構成でないとインスタンスが正常に起動しなかったり、動作が安定しないといった現象が発生する恐れがあるので注意が必要です。
3. 使わないAMIの削除
AMIには残しておくだけで課金対象となる為、作成後あまり使用していないAMIイメージがある場合は削除しておくことをおすすめします。また、AMIが削除されても、AMIの管理に使用していたEBSスナップショットが残ってしまいます。こちらも課金の対象になってきますので、しっかり削除しておきましょう。
まとめ
AMIからインスタンスを作成する際は以下に注意します。
- EC2インスタンスを停止した状態で取得する
- 起動元となるインスタンスの構成と同じ設定にする
- 使わないAMIは削除する
スナップショットと並びバックアップの手段としても利用されるAMIですが、主にインスタンスのコピーに用いられることが多く、マシンイメージを数クリックで簡単に取得できることが特徴です。
今回は、AMIを使用したインスタンスの起動を実施する場合のポイントについて紹介しました。
参考にさせて頂いたサイト
- Amazon Elastic Compute CloudAmazon マシンイメージ (AMI)
- Amazon Elastic Compute Cloudインスタンスと AMI
- Amazon EC2とは何か?「インスタンス」など関連用語もまとめて解説【保存版】
- AWS運用におけるスナップショットを用いたバックアップ戦略
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