実作業いらずで自由自在!AWSのネットワーク
今回は講座の順番とは前後しますが、
重い腰を上げまして、私が少々苦手とする
ネットワーク方面の話題。
とらくら講座インフラ構築コースの第5回、
WordPressコース第4回に関連する内容です。
まずは用語解説から。
VPC
Virtual Private Cloud の略。
論理的なユーザ専用の領域。
無理やりオンプレミスに例えるなら
専有できるサーバルームとでもいいましょうか。
要するにサーバなど各リソースを
配置する場所のこと。
サブネット
こちらも論理的な区分。
いわゆるネットワーク用語の
「サブネット」とは少々意味合いがことなりますが、
VPCの中に作られる小さい集合体のこと。
以前ご紹介したEC2インスタンス(仮想サーバ)などは
ここに配置することになります。
リージョン
ここからは物理的区分。
クラウド独特の領域です。
全世界でサービス展開しているAWSですが、
サービス提供範囲を物理的立地によって
区分けしています。それがリージョンです。
アベイラビリティーゾーン
以下、語弊があるかもしれませんが、
リージョン内に実際に設置されている
データセンターをアベイラビリティーゾーン
と言います。
略してAZと呼んだりします。
日本の場合
リージョンは東京、大阪の2つあり、
それぞれ3つのアベイラビリティーゾーンを
持っています。
大阪は2021年3月に開設された
新しいリージョンで、
それまでは利用するには制約、
機能制限があるローカルリージョン
という位置づけでした。
大阪リージョンではこの成り立ちからか、
現在も一部使えないサービスなどが
あるようです。
AWSで構築してみると
では実際にAWS上でネットワークを
構築する場合でさらっと説明します。
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首都圏のとある場所を拠点とする私の場合、
東京リージョンにVPCを作ります。
その下にサブネットを作る際、
AZを指定する必要があります。
例えば東京リージョンの場合、
サブネット1はAZ a に、
サブネット2はAZ b になどと
して、それぞれのサブネットに
同じEC2インスタンスを配すれば
片方のAZが障害等でダウンしても
サービスを継続することができるわけです。
簡単に図解すると、
こんな感じ。
オレンジが物理的区分、青が論理的区分です。
省力化
ここにAWS(クラウドサービス)最大の
メリットがあります。
機器設置場所の確保、電源、ネットワーク回線手配、
その引き回し作業、什器搬入・設置、などなど
もろもろの作業が省略できています。
論理的な設計をしっかり行っておけば
全てはコンソールで完結してしまいます。
また、運用が始まってからも
定期、不定期な保守作業が発生しますが、
ハード的な部分に関しては
すべてAWSにお任せできます。
作業者目線ですが、今日のような猛暑の中、
データセンターに出向いて諸々作業、、、
なんてことを考えるとすごく
幸せになれると思いませんか。
クラウドのメリットは
このように単純なコスト削減
だけではないということに
皆さん気づくべきだと思います。
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投稿者プロフィール
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<インフラエンジニア>
■ 以前、運用・保守系業務に携わるもしばらく別畑の仕事に。約8年ぶりに復活。クラウドに関しては初心者。AWS エンジニア目指して奮闘中!
■ 趣味はスキー(インストラクター経験あり)、クルマ(特にスバル車)、ロードバイク、登山とブログ。
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